算数のわからない問題の教え方
先週教えた問題が、今週また解けない。そんなとき、教え方が悪いのか、子どもに向いていないのかと悩みがちです。でも先に見るべきなのは、教え方ではなく問題の種類です。教えれば解けるようになる問題と、教えてもその場かぎりで終わる問題があります。
問題は2種類に分けられる
解き方が決まっている問題
例題や基本問題の多く、応用問題の一部がここに入ります。難しいかどうかではなく、解き方の手順が決まっているかどうかで分けます。決まった道順で駅まで歩くようなものです。
決まった解き方のない問題
道筋がいくつもある問題です。手がかりがないわけではなく、わかることを書き出す、図や表にする、小さい数で試す、といった方法で少しずつ進めます。初めての町で目的地を探しながら歩くのに似ています。
教え方を変える
解き方が決まっている問題は、知識に近いものです。知っていれば解け、知らなければ解けません。だから、教えて覚えてもらえばいい問題です。大事なのは教わったあとで、何日かあけてから、何も見ずに解き直せるかを確かめます。
決まった解き方のない問題は、大人が解き方を説明しても、子どもが次の問題で同じ道を選べるとはかぎりません。考える順番は人によって違うからです。それに、毎回答えを教えてもらっていると、子どもは「わからない問題は教えてもらうもの」と思うようになります。入試本番には、隣で教えてくれる人はいません。
こうした問題では、解き方そのものより、「どこで手が止まったか」「止まるまでに何を試したか」を一緒に振り返ります。答えへの道ではなく、迷ったときの進み方を渡すのが目的です。
ご家庭でできる3つのステップ
- ×の問題を、解説を読んで「手順を知らなかった問題」と「なぜその考え方になるのかわからない問題」に分けます。最初は親子で一緒に分けてかまいません
- 手順を知らなかった問題は、覚えたあと数日あけて、白紙から解き直します。解ければ身についています
- 考え方がわからない問題は、解説を開く前に20分ほど自分で手を動かします。答えが出なくても、どこまで書けたかが紙に残れば、それが次の材料になります
親ができるいちばんの手助けは、答えを言うことではなく、「どこまで書けた?」と聞くことです。
もとの記事
この記事は、noteに書いた記事をもとにまとめ直したものです。
ご相談
お子さんの答案があれば、×の問題がどちらの種類かを一緒に仕分けるところからお手伝いします。初回のご相談は無料です。