日能研の全国公開模試、結果はどこから見ればいい?
模試の結果を見て、親子で言葉が出なくなったことはありませんか。偏差値や判定から見ると、気持ちが沈みやすくなります。でも、それはお子さんの力が足りないからではありません。見る順番が違うだけです。
偏差値から見ると、なぜ気持ちが沈むのか
結果表でいちばん目立つのは、偏差値と合格可能性(判定)の欄です。ところが、この2つは意外と情報が少ない欄です。
偏差値は点数そのものではありません。同じ模試を受けた人たちの中で、どのあたりにいるかを表す数字です。秋になると受験生全体が本気になるので、点数が同じでも偏差値が下がることがあります。
判定も「今の点数がこのまま続いたら」という目安にすぎません。
偏差値と判定だけでは、何が足りないのか、何を直せばいいのかが見えません。見えないから不安になるのです。そこで、偏差値より先に見てほしい3つを順番にお伝えします。
見方1:得点と大問ごとの出来を見る
前半の基本問題を落としていないか
まず、得点と問題ごとの出来を、答案と並べて確かめます。後半の難しい問題を落とすのは、多くの受験生に共通することです。大事なのは、前半の基本問題を落としていないかどうかです。
できたところを先に伝える
最初に、正解した問題を「ここ、よくできたね」と言葉にして伝えてください。そのあとで、前半で落とした問題に印をつけます。印が3〜4個あれば、それが次の2週間に取り組む課題の候補です。前半の基本問題が取れるようになると、偏差値も素直に動いていきます。
見方2:最後まで解き切れたかを見る
「解き切れなかった」と「解いて間違えた」は、同じ点数でも対策がちがいます。答案の白紙がどこにあるかを見てみましょう。
- 白紙が後半に集まっている:時間が足りなかった可能性が高いです。解き方を教えるより、解く順番と、1問にかける時間の上限を決めるほうが効きます。
- 白紙が前半にぽつぽつある:基本がまだ身についていないサインです。
お子さんに「どの問題から解いた?」「どこで止まった?」と聞いてみてください。説明できる子は、自分で工夫していけます。説明がむずかしい子は、おうちの方が解く順番を一緒に決めてあげると安心できます。
見方3:前回との比べ方を決める
偏差値だけで前回と比べると、受ける人たちが入れ替わるぶん、数字が大きく動きます。得点と問題ごとの出来を並べて比べるほうが確かです。
- 偏差値が下がっても、前半の基本問題の正解が増えていれば、力は伸びています。
- 偏差値が変わらなくても、前半の落とし方が増えていれば、注意が必要です。
結果が返ってきた直後は、本人がいちばんがっかりしています。厳しい言葉はひかえて、まずは最後まで受けきったことをねぎらってください。
志望校に向けて、どの単元をいつまでに固めるかを考えたい方は、算数の志望校対策(一般入試)もあわせてご覧ください。
ご家庭での進め方(結果が返ってきた日の30分)
結果表を「成績の通知書」ではなく、「次の2週間の作業手順書」として使います。
- 得点と大問ごとの出来を確かめ、よくできた問題を3つ見つけて言葉で伝える。
- 前半で落とした問題に印をつける。「解き方はわかっていたのに落とした問題」と「時間切れで手をつけられなかった問題」は色を分ける。
- 「解き方はわかっていたのに落とした問題」だけを解き直す日を決める。1日に数問で十分です。
思うような結果が出ない日があっても、お子さんの力が止まったわけではありません。小さな直しを積み重ねていけば、偏差値はあとからついてきます。
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この記事は、noteに書いた記事をもとにまとめ直したものです。
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