早稲田実業 中等部 算数の入試対策
早実の算数は、難問を解く力よりも「取れる問題を落とさない力」で差がつく試験です。受験者の平均点は例年5割台にとどまり、合格者と不合格者の差は数問分しかありません。知っている解き方を、条件の整理をはさんで組み合わせる問題が多いのが特徴です。基本の小問を確実に取り、後半の大問は(1)(2)を積み上げる。この形を60分の中で作れるかどうかが勝負になります。
一般入試の基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 2027年2月1日(月)※1回のみ |
| 算数 | 60分・100点 |
| ほかの科目 | 国語(60分・100点)、理科(30分・50点)、社会(30分・50点)。面接はありません |
| 募集人数 | 約110名(男子約70名・女子約40名) |
出願資格・日程・配点は年度で変わることがあります。必ず学校の募集要項で確認してください。
算数の出題傾向
早実の算数は、毎年ほぼ同じ形で出題されます。大問は5題で、小問は全部で15問前後です。1問あたりにかけられる時間は約4分、配点は1問約6点が目安になります。
- 大問1:計算と、基本の小問が4問。場合の数・角度・食塩水など、取り切るべき問題が並びます。
- 大問2:小問2問。図形や数の応用で、問題文の意味を落ち着いて読み取る力が問われます。
- 大問3〜5:単元ごとの大問で、それぞれ小問3問ほど。(1)から(3)へ順に難しくなる「誘導」の形が多いです。
よく出る分野は次のとおりです。
- 平面図形(図形の移動をふくむ):いちばんよく出ます。回転移動・平行移動・点の移動、角度、面積の比、相似など。円が転がるときの回転数を求める問題のように、テキストの応用レベルの技術がそのまま出る年もあります。
- 数の問題(場合の数・規則性・数の性質):出る回数が多く、難度も高めです。素因数分解と植木算を組み合わせる問題や、条件に合う整数の組を絞り込む問題などが出ています。
- 文章題・特殊算:和差算・つるかめ算・差集め算・ニュートン算など。表やベン図に条件を整理してから、知っている解き方に落とす二段構えの問題が早実らしいところです。
- 速さ:通過算・流水算・速さと比。図形の移動と組み合わさることもあります。
- 立体図形:年によって出ます。展開図や水そうの問題など。
- 思考力問題:毎年1〜2題あります。図に書きこみながら整理したり、作図したりする初めて見る形の問題で、最後の大問に置かれることが多いです。
また、式や考え方を書かせる問題が例年ふくまれます。答えだけでなく、途中の考えを短く書き残す練習も必要です。
難度は「標準が中心で、ときどき重い問題が混じる」くらいです。2026年度は、基本〜標準の問題が全体の約3分の2を占める、オーソドックスなセットでした。ただし、技術を問う問題が中心の年と、思考力の問題が多い年があり、年による振れ幅は大きめです。
時間配分の目安は次のとおりです。最初の12分ほどで大問1と大問2の(1)を終えます。20分までに大問2を終え、残りの大問にざっと目を通します。そこから48分ごろまで、大問3〜5の(1)(2)と、取れそうな(3)に取り組みます。最後の10分あまりは、配点の効率がよい大問1・2の見直しにあてます。
点を落としやすいところ
基本の小問での1問のミス
受験者の平均点が5割台の試験では、まわりの受験生も難しい問題はあまり取れていません。そのため、合否を分けるのは大問1・2の基本の問題です。1問約6点なので、計算ミスや読み違いが1つあるだけで、合格ラインから大きく下がってしまいます。難しい問題を1問多く解くより、基本の問題をすべて取るほうが、ずっと合格に近づきます。
「答えまで遠い」組み合わせ問題
早実では、一つ一つは知っている解き方なのに、組み合わせると答えまでの道のりが長くなる問題がよく出ます。たとえば、表に条件を整理してから和差算を2回使う問題や、3つの円が重なるベン図で人数をまとめる問題です。途中で何を求めたのかがあいまいになると、そこで手が止まります。途中の結果を書き残しながら進める習慣が、得点と記述の両方に効きます。
「後ろほど難しい」という思いこみ
問題の並び順どおりに難しくなるとは限りません。年によっては、最後の大問よりもその前の大問のほうが難しいことがあります。前から順に解いて、難しい問題で時間を使い切ってしまうと、後ろにある取れる問題に手が届きません。最初に全体を見て、どこが難しいかを見立ててから時間を配る練習が必要です。思考力の問題は、5分たっても方針が立たなければ(1)だけ取って次へ進む、と決めておくと安心です。
元八塾での進め方
- 過去問やテストの答案を見て、失点を「知らなかった」「時間が足りなかった」「読み違い・計算ミス」の3つに分けます。原因ごとに、やるべき練習がまったく違うからです。
- 大問1・2と同じ形の小問セットを、時間を計って解く練習をくり返します。基本の問題での失点を、単元に関係なくゼロに近づけることを最優先にします。
- 図形の移動(回転・平行移動・点の移動)や、円の回転数、平面を線で分ける問題など、早実でよく出る応用技術を一つずつ確実に身につけます。
- 表・ベン図・整数の絞り込みなど、「条件を整理してから解き方を使う」問題を集中して練習します。式と考え方を短く書く形もあわせて身につけます。
- 過去問は、60分を通して解く練習を重ねます。最初に全体を見て、難しいところを見立ててから時間を配る型を固めます。技術の問題が多い年と、思考力の問題が多い年の両方を経験しておきます。
- 過去問の得点が5割台の間は、大問1・2と各大問の(1)を確実に取る練習にしぼります。6割を安定して超えたら、後半の(2)(3)を取りにいく練習に進みます。
講師は、ena・四谷大塚・日能研で最上位クラスを担当してきました。
料金
| コース | 月謝(税込) |
|---|---|
| 中学受験算数(小学4〜6年生・1回60分・月4回) | 33,000円 |
オンライン指導は、入塾金・システム管理費がかかりません。秦野の教室での指導もできます。通常の指導枠は、12月開始分から受け付けています。
ご相談
初回のご相談は無料です。早稲田実業の過去問やテストの答案があれば、それをもとに「どこで点を落としているか」をお話しします。
メールでも受け付けています:[email protected]
本ページは早稲田実業学校中等部とは関係のない、元八塾の独自の分析です。